医療保険について考える

民間の会社が行なっている保険の種類には様々な物が増えましたが、医療保険はその中でも加入率も高く、人気のある商品となっています。日本は世界の中でも保険制度が早く普及した国の一つとして、多くの保険会社が存在します。また近年は外資系の保険会社も参入しており、競争率の激しい業界となりました。たくさんの会社が、お得といえる商品を出していますが、多いプランをあげると次のようなものがあります。まず、入院当日からでも給付金がでるというプランです。医学の進歩により日帰り手術で治る病気の種類も増え、以前のように長期の入院をせずにすむ事が多くなりました。2000年くらいまでは、入院5日目からの給付金支給というプランが一般的でしたが、時代の変化に伴い、入院初日から支給されるプランが多くなりました。次に多いプランの傾向として、がんなどの指定した病気の時には、大きな一時金がでるタイプです。最近は各保険会社がこの部分に力を入れており、他社との差別化を図ろうと色々な特徴を打ち出しています。入院日数だけの給付金では、いざという時の入院にもそこまでの金額にはなりません。この一時金で給付金がアップし、保険の効果が発揮されるほどの給付金の額にあがるタイプが、ほとんどといえます。
健康な時には気づきませんが、自分や大切な家族が入院すると、生活がかわり、出費も増えてしまいます。医療保険は、その出費を補ってくれる素晴らしい保険といえます。日本の医療制度には、高額療養費という制度があります。収入などに応じて金額は変わりますが、どんなに高額な手術をしても、長期の入院をすることになっても、その費用を全部支払わなくても大丈夫という制度です。医療費というのは意外と高く、重い手術をすると数百万かかる事もあります。そのような支払いは難しくなるので、ある一定金額だけ支払えば、後は国が受け持ってくれるという素晴らしい制度です。ですので、病気の備えの為に、莫大な金額を医療保険で得る必要はありません。しかし、食事代や差額ベッド代など長期の入院になると、出費の大きさも増えますので、そこを補う程度の金額は用意しておく必要があります。
この、高額療養費と自己負担額を考えた上で、自分の家庭にあった保険に加入すると、安心感も満足感も高い保険となります。また、毎月保険料を支払うのではなく、半月払いや年払いという、まとめて支払う方法にすると保険料が割安になるプランもありますので、検討してみる事も大切です。